映画鑑賞ワークショップ『お引越し』レポート
- キンダーフィルムフェスト きょうと
- 4月13日
- 読了時間: 3分
第4回目の実施となる「映画鑑賞ワークショップ」を出町柳にあるミニシアターの出町座さんにて行いました!
今回鑑賞した映画は、京都を舞台にした1993年の映画『お引越し』です。
映画の鑑賞前に、出町座の田中さんからこの映画を観るにあたって
「この映画は主人公のレンコが変わっていくお話なので、どの場面でどんな風に変わったのかに注目して鑑賞してみてください」
という鑑賞のヒントをいただきました。そして劇場の中へ...!

映画を観終わったところで、まずは自己紹介も兼ねて映画の率直な感想を一人ずつ話してもらいました。セリフで状況や登場人物の心境を説明するタイプの映画ではないこともあり、子どもたちからは、
「よくわからなかった」
「不思議な映画だった」
「主人公があの場面でどうしてあの行動に出たのか気になった」
というような、モヤモヤと疑問が浮かんでくるような感想も多く出ました。
また、京都や滋賀などの身近な場所を舞台にした映画ということもあり、
「あそこ知ってる!」
「よく行く場所!」
など、ロケ地が印象に残った人も多かったようです。
その後、鑑賞前のヒントとして言われた
「主人公のレンコがどこでどのように変わったのか」
という点に注目してみんなで話し合いました。
「あの時点で、もう心境の変化が起きてたんじゃない?」
「あのセリフが転換点になってると思った」
「あの場面とあの場面が対比になってると感じた」
など、作中の場面を遡りながら、主人公に起きた変化や成長について議論しました。
その後、映画に出てくる様々なモチーフ、例えば火や水、三角形、お祭り......など、それぞれが象徴することや、モチーフの繋がりによって生まれる意味などについて、田中さんからお話を聞きました。
自分の中にはない視点だったのか、みんなは首を傾げたり、うんうん頷きながらお話を聞いていました。

最後には、みんなとの感想シェアや田中さんからのお話を聞いて改めて感じたことなど、鑑賞ワークショップを体験した感想をそれぞれ発表して、今回のワークショップは終了
みんな、映画を観て感じたことを言葉にしたり、他の人の解釈を聞いたりしたことで、1人で映画を見るだけでは得られない体験ができたのではないでしょうか?
〈参加した子どもたちの感想〉
少し難しい映画だったが違う年齢の人たちの別の視点を聞いて交流することができてよかった。
三角形のテーブルが印象に残りました、(三角形の)テーブルが家族の関係性を表しているように感じました。
出町座さん、今回もありがとうございました!
今後も映画鑑賞ワークショップは不定期で開催予定です。
次回開催も楽しみにお待ちください!
今回ワークショップで鑑賞した映画、『お引越し』は、出町座さんで下記の通り上映があります。友達や家族と一緒に観て、感想を共有してみてくださいね。
4/11(金)~4/17(木)09:20-(11:25終)
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