top of page

『パフィンの小さな島』ワークショップレポート

  • 執筆者の写真: キンダーフィルムフェスト きょうと
    キンダーフィルムフェスト きょうと
  • 6月8日
  • 読了時間: 3分

2025年5月6日、アイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」の最新作『パフィンの小さな島』の日本公開を記念して、同スタジオのアニメーターによる子ども向けアニメーション・ワークショップを京都で開催しました!

カートゥーン・サルーンは、これまでにアカデミー賞長編アニメーション賞に4度もノミネートされたスタジオです。ケルトの伝承に着想を得て制作された「ケルト3部作」(『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』『ウルフウォーカー』)や、アフガニスタンの少女の生き様を描いた『ブレッドウィナー』、著名な児童文学をアニメ化した『エルマーのぼうけん』などで知られています。

今月公開予定の『パフィンの小さな島』は、アイルランドの島を舞台に、パフィン(ニシツノメドリ)の女の子・ウーナとその弟・ババの冒険を描いたTVシリーズをもとに長編映画化された作品です。

今回のワークショップでは、その『パフィンの小さな島』で背景美術を担当されたアニメーター、エノーラ・ル・リュエルネさんを講師にお迎えしました。

当日のワークショップには、「TVシリーズ版の大ファンです!」というお子さんも参加してくださいました!

ワークショップのレクチャーに入る前に、カートゥーン・サルーンの作品を配給しているチャイルド・フィルムの方より『パフィンの小さな島』の作品紹介があり、その場でTVシリーズ版の1話を鑑賞しました。

作品のキャラクターや世界観に親しんでもらったところで、いよいよエノーラさんによるレクチャーがスタート。

まずはアニメーション制作において大切にされている「シェイプ・ランゲージ」という考え方について教えていただきました。シェイプ・ランゲージとは、◯・△・□などの形が持つ印象や連想されるイメージのことで、キャラクターデザインや背景美術を描くうえで非常に重要な要素なんだそうです。

キャラクターデザインについての基礎を学んだあとは、いよいよ実践編。エノーラさんが描き方のお手本を見せながら、子どもたちも一緒にウーナやババといったキャラクターを描いていきます。シンプルな形が組み合わさって、可愛らしいキャラクターが生まれていく様子は、見ていてとてもワクワクしました...!

子どもたちもお手本を参考にしながら、自分の理想の線や形を描こうと一生懸命に取り組んでいました。

キャラクターを描くことに慣れてきたところで、応用編に進みます。カラーペンで色を塗ってみたり、表情や仕草を加えてみたり、キャラクターに色や動きを持たせていきます。まさに、キャラクターに「生命を吹き込む」ような体験です。

午前・午後の2回実施した今回のワークショップでは、子どもたちの手による素敵なキャラクターのイラストがたくさん生まれました!

海外のプロのアニメーターから直接アニメーションの描き方を学ぶという、貴重な体験になったのではないでしょうか。

講師を務めてくださったエノーラさん、ご協力くださったチャイルド・フィルムの皆さま、改めてありがとうございました!


『パフィンの小さな島』は、2025年5月30日より全国ロードショー!

京都はアップリンク京都で7月4日から上映されます。ぜひ劇場でご覧ください!



Yorumlar


  • Facebook Basic Square
  • Twitterの社会のアイコン
  • Instagramの社会のアイコン
bottom of page